赤字を出さなかったカレー屋の秘密の仕組み

素人から下積み無しでも開業がしやすいのがカレー屋かと思いますし、原価を削ることも、一人でも運営できてしまうのも魅力の一つかと思います。

材料にこだわりすぎたために廃業してしまった店をしりめに、赤字を出さない秘密の仕組みを淡々と作り上げ、運も味方したカレー屋がありました。

こだわったほうが失敗したのはランニングコストでした。調理に専任するため、カレー屋でありながら配膳のスタッフも雇っていました。

ブランド和牛の骨、テールやスネなどの部位にもこだわり、キノコや海鮮の出汁なども配合し、具の牛タンやカツレツなどの品で、品数も多くそれだけコストもかかる内容です。

最終的に客足の流れが変化すると、高コスト体質や家賃や人件費も重なり詰んでしまったのです。

かたや、赤字を出さなかったほうは運が味方しました。通っていた店の店主が高齢となり、後継者もいなく廃業を考えた時期に白羽の矢が立ちました。

店自体は償却が終わりコストが発生しない状況のため、家賃負担無しでの運営を任されたのでした。とは言っても素人に毛が生えた程度のグルメ人、自炊で作ることが多かったカレーに絞って提供することにしました。

道具も全て揃っていて、備品や設備のコストもゼロです。大家の人の報酬は飲食材料と、そこのカレー屋で食べたり飲んだりするだけで良いとの条件で家賃無しでOKとなり、空いてる部屋にも泊まれることとなり、元からの家賃負担も消えました。

運良く、開業費ゼロで、オーナーが暖簾を降ろした訳じゃないので、調理師免許などもそのまま活用でき即運営が可能という状況です。

玉ねぎ、豚の頭肉(激安品)、スパイス、脂は頭肉の上澄みで対応、出汁もそこからで、砂糖、塩、調味料、だいたいこんな感じで、激安の業務米にし、後は自分が普段食べるために買ったものを日替わりでトッピングに使用するというもので、かえって贅沢してる家計よりも圧倒的に安い材料費で納めました。

トロミは小麦粉でつけるので、ルーも必要なく、そのやり方もオーナーから教えてもらったため、勉強代もタダでした。

家賃光熱費負担無しでした。カレーは一度に多めに作って冷凍保存も出来、コストがそれほど以前と比べても変わらないため、無しとなったようです。

単純計算で、オーナーは飲食材が無料になる条件のため変動費が無料となり、店の運営を任された人は家賃光熱費の負担がゼロになり、それまでは外食中心だったのが、飲食材費だけの負担で月に5万程度の負担に減りました。

月の売り上げが10万以上となり、生活が成立したのでした。しかも外食しなくなった分、それを貯金に少し回せるようになり、オーナーの方も、飲食材費がまったくかからなくなり、年金だけで生活が可能となりました。

大儲けは出来ずとも、双方にとっては十分なメリットを発揮した助け合いビジネスとなったのです。