寒天で檄痩せして噂が一人歩きして末期ガンと決めつけ

噂の一人歩きが事件レベルになった時代

現在はフェイクニュースが拡散される件が問題になってますけど、昔の噂のレベルは危険なものでした。

AKBなどのアイドルで神セブンという異名で「神」を連呼してますが、昔はトップアイドルが「神」そのものの扱いでした。

親衛隊と呼ばれるアイドルの追っかけのような警護組織もでき、一般人では握手はおろか指一本触れることができない、画面の中の特別な存在だったのです。

神聖視され、トップ級のアイドルとなると、クラスの過半数以上が熱狂的な信者となり派閥ができるほどでした。

どれくらい特別かというと、本気で大便も小便もせず、トロピカルフルーツのようなかぐわしい香りを放ち続けているような、まさにSFやファンタジーレベルの想像を生身の人間に抱いていたのです。

そういった人が、現代のような握手をしたりツーショット写真を撮れるような内容になり始めたときに、憧憬を抱いていた存在が目の前に現れると、そりゃ夢中を通り越して失禁したり大金をいくらでもつぎ込んで家を売るほどに使いこんで離婚するケースまで出たほどでした。

檄痩せして称賛されたかったのに違った件

当時の学園の中に「モンスター」という仇名がついた女子生徒がいました。偏見でみていた部分は今は申し訳ないように思うこともあるのですが、ハーフだか何人だか分からないような風貌で魔女を彷彿させる大きいイボも顔中にあったことから正直に近寄ることも出来ないような異様なオーラも表情などに出ていて、生理的にインパクトを受ける人が実際に多かったんです。

夏休みを挟んだ時期のことでした。モンスターは巨漢だったのですが、その席には、お世辞レベルではないほど痩せた人が座っていました。その噂で夏休み明けはもちきりでした。

寒天だけを毎日、食べて痩せたということが判明し、ちょっと危険なダイエットでもありますが、別人となってしまったのです。

本人もどこか変わったように注目されることを望んでいたのでしょう、最初、話題もあって、話しかけられるように変化してました。

ところが、暗雲が急に立ち込める事件が勃発しました。

「学者」という仇名の今でいうインフルエンサーような人が、「あれは末期ガン」の症状であると、学術論文を書き上げるような勢いで、各方面に訴えだしたのです。

時代も手伝って、今のようにガンが治る病という認識ではなく、「伝染病」のような風潮へと変化していきました。

狭い村社会のような学園内において、その噂が形を変えながら凄い勢いで広がり続け、おそらく本人はミス日本とかワールドユニバースのような称賛を得られることを想定していたのでしょうけど、残酷なことに一人のインフルエンサーによって大変なことになったのでした。

その後の「モンスター」のことは知りませんけど、インフルエンサーの学者は事件に巻き込まれて亡くなったという噂を耳にしました。それも本当かは分かりませんけど、証拠も残らない屈折した噂の広がりの怖さを見たのでした。

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